近年、世界各地で、ハリケーンやサイクロン、集中豪雨や干ばつ、農作物への影響、海面水位の上昇、熱波等の異常気象による災害が頻繁に発生しており、また、世界中の様々な地域で、気候の変動が原因とされる生態系の異変が報告されています。これらの現象のすべてについて地球温暖化の関与を断定することはできませんが、地球温暖化が進行しているという地球環境の危機を実感するようになってきています。
いま話題はCO2などの温室効果ガスに集中していますが、環境問題はそれだけではありません。私たちの衣食住のすべてに環境問題はかかわっていますし、当然すべての産業においても環境問題はありとあらゆる分野で重要なファクターとなっています。
それだけ環境問題という言葉は幅広く、人間が動けば環境破壊につながるといっても過言ではないかもしれません。

私たちの建設産業は、特に密接な関係を持っています。建設産業の環境問題としてすぐに思いうかぶのは建物を解体した時や建設時に発生する産業廃棄物の処理です。
また工事中に発生する埃や騒音も環境問題の一つです。発生する量が半端ではなくその処理やリサイクルに時間と費用がかかります。しかしこれらは、国の取り組みや、私たち建設会社の努力などにより最近大きく前進していることは確かです。
ただ、私たちが取り組まなければならない環境問題はそれだけではありません。建設業においても、お客様に対する環境問題に取り組みの提案は、私たちの役割として非常に大きなウエイトを占めています。建設資材の中でも環境に配慮した商品は数多く提案、商品化されています。これらの商品をご使用いただき省エネやエコという環境貢献活動に取り組んでいかれるように配慮することが、私たち建設会社の役割ではないでしょうか？
建設産業が提供するもの（住宅、ビル、道路、橋など）は、一人で使うものではなく、だれでも利用、使用するものばかりです。ゆえに影響が非常に大きく、だからこそ環境に最大限配慮されたものを提案、提供することが私たちの使命であると考えます。